泥流地帯のモノリス
大型ユンボで、上口10m四方、深さ7m掘り、幅1m×長さ4mの モノリス製作に成功。深さでは日本一のモノリスです。
4層は、1897(明治 30)年に三重県から北海道に入植し開墾した頃の作土層が見えます。
その上に位置するのが、十勝岳噴火による泥流大災害2mの痕跡なのです。
鉱毒を含んだ土は作物どころか草も生えませんでした。
上富良野の農家は何とか土を甦らせようと、流木や石・泥などを取り除き、客土を繰り返して、死の土、泥流を克服し、現在の素晴らしい田畑に作り変えました。それが、最上部の現代の土層です。
農業に対して、夢と希望を持ち続け、努力を惜しまなければ、現在の土地条件の悪さはいくらでも克服できることを、この泥流のモノリスが教えてくれています。
世界に類を見ない土壌標本なのです。
上富良野開拓地での泥流被災状況
出典:『大正15年十勝岳大爆発記録写真集』1980年(上富良野町郷土館刊)
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- 2019年1月25日
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