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展示品紹介

トラクタ博物館

トラクタ博物館外観

1951(昭和26)年、一般営農用のトラクタが北海道の農家へ初めて導入されました。
その価格約100万円。当時は、農家での1年の売上げが約60~70万円、住宅一戸の建築費用が70万円程度でしたので、1台のトラクタ購入は相当の決断が必要でした。
当時の人は、ほとんどが借金をしての購入でしたが、機械化農業に向けた遠大な夢と、その借金を返すことが一層の励みとなり、昼夜なく働く原動力になっていたといいます。
こうした足跡や思いを当時のトラクタを通して後世に伝承することが農業発展の基になるものと考え、国産トラクタは第1号機をはじめ25台、世界各国から当時の輸入車49台、総勢74台の世界のクラシックトラクタを常設で展示しております。
トラクタ博物館の規模は世界一です。

 

動画でみるトラクタ博物館

 

 

  • 機種名:蒸気牽引式エンジントラクタ
  • 型式・仕様:25馬力・自重9トン・燃料石炭
  • 製造社・国:ジョージ・ホワイト&サン社 カナダ
  • 製造年度:1902(明治35)年 2001年に富良野SL保存会の諸氏の手により整備、給水、石炭を燃やし、ピストンに生命が蘇りました。 日本国内唯一の貴重な農業の歴史的資料です。

 

野外展示品

デスクプラウ前
デスクプラウ後

名称:90インチ牽引式ディスクプラウ (混層耕プラウ)
メーカー:小西農機株式会社 (伊達市)
型式:UCB-901
仕様:11,500(全長)×3,400(全幅)×3,000(全高)cm  デスク直径228cm
機体質量:約6,000kg 
施工深さ:80~120cm
寄贈:北海道農業開発公社  日胆支所
導入・使用経過:1968年(昭和43年)頃 北海道農業開発公社が2台導入目的で施工された。牽引するトラクターは小松D80A-12(25トン)で使用し、D60P (14.5t) 2台で使用する場合もあった。
当初、デスクの上下はウィンチで使用していたが、後年、油圧シリンダーに改造された。ウィンチで使用時、悪条件の畑でプラウが引けない時、ヒッチを取り外して、足場の良い場所にトラクターを移動してからウィンチでプラウを引き上げることも出来た。
粗粒火山培土で使用するので、デスクの摩耗は激しかった。デスクは1枚120万円で、新日鉄室蘭に3枚以上の数量で発注し、昭和57年頃まで使用していた。